[携帯モード] [URL送信]

涼宮ナツキの憂鬱
第三十二話
さて、新メンバーを加えてSOS団創立まであと一人といったところなのだが……

「むー……」

ナツキのメランコリーオーラを存分に背中に浴びせられていた。俺はたまらず話しかけた。

「お前なあ、3日でここまで来たんだから喜べよ」

「部員が集まったからってまだ創立してないじゃないのよ」

ナツキは強い口調で言い返す。

「そうかい」

まあ言ってることはごもっともだ。部員が4人じゃ新SOS団はできないからな。

「部員は置いといて、お前部室はどうしたんだ?」

ナツキはブスッとした顔をして、

「団長相手にお前はないでしょ!心配しなくてもちゃんと見つけてるわよ」

「ほお、今日の放課後見せてくれよ」

「別にいいわよ」

ナツキはふんと鼻をならして、空を見上げた。こうして見ると絵になるな。

「なによ」

「別に」

「ならジロジロ見ないで」

そんなに見てたか?そんなことないと思うがな。俺は机にふせて、疲れきった身体を休息させることにした。

[前へ*][次へ#]

14/27ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!