小説
3
「…なぁ。あそこでもめてんのまるじゃね？」
「あ、本当だ。まったく、あの子なにしてんの？鳥の教育がちょっと甘いんじゃない？」
「な…！なんで俺が責められるんだよ！俺はあいつの保護者じゃな…」
『かなでのほうがちっちゃいもん！』
「………あー…」
「なにをもめてるのか知らないけど…」
「けど？」
「非常に不愉快だってことは、確かだね。」
「そ、そうだな…って、あいつ泣いてやがる！一体何もめてんだ？」
「あれって…噂の転校生じゃない？」
「噂？」
「そう。なんでもあの生徒会全員から好かれてるらしいよ。」
「…あのオタクみたいなやつが？」
「だから生徒会の親衛隊もすごい怒ってるみたい。嫌がらせもすごいらしいよ？…正直、ばかみたいだけど。」
「この学校の生徒会制度がおかしいんだろ？人気ランキングでメンバーを決めるって…アホとしか思えないな。」
「ほんとに。…しかも僕、人事じゃないんだよねー。」
「は。それってまさか…！」
「あ、噂をすれば。」
「うわ。生徒会の奴等だ…。」
『きゃぁぁぁぁっー！！』
『生徒会の皆様だぁぁぁー！』
『抱いてぇぇぇぇ 』
「うるせぇぇぇ！」
「ここが男子校ってわからなくなる瞬間だよね。」
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