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審判の場ーhell or heaven?ー
















忘れるわけがない









最初から、強く強くー…

















ーーーーーーーーーーー






ー気付いたときには、もう…








<ー審判の場ー>





ーhell or heaven?ー






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ー「じゃ、オレはここで…行って参ります!!」


「おー、迅!!羽根ちゃんと隠せよー!!」


「わかってるよ!!利央じゃないんだから…」


「何だよ、それーー!!」





迅は利央との会話を打ち切り、丘を駆け降りた。


そこから優しい風の吹く道をしばらく歩くと、長蛇の列が見えていた。


そこにいる者達は、皆頭の上に楕円の輪を乗せて並んでいるー





ここは、流魂街

迷える魂の集まる場所。


彼らは、やがて分かれる二本の道を目指していた。


"審判場"と呼ばれる場所を。



ここで、これからの彼らのその後が決まる





魂の審判ー…








積んできた徳によって分けられる






天国か地獄か、を。







ー迅はその列に加わることなく、人々を観察した。


「大丈夫、みたいだけどー…」





審判とは言っても、大抵の者は天国へと向かっていく。



ここ数日迅が見てきた限り、地獄行きになった者はいない。


しかし最近、この天上界でも物騒な事件が起こるようになった。



本来なら天国へ行けるような者が、何者かに唆され、堕落して地獄へと向かってしまう、という…



その原因となっているのは、悪魔の存在である。



「天使は悪魔を退治する


悪魔は天使を憎む」





この方程式がある限り、悪魔は少しでも天使のいそうな所には来ないハズだった。

それが最近になって、一人の悪魔が狡猾に正体を隠し、天界の秩序を揺るがすようになったのだ。


そこで天国からは、迅のような少し上位の天使が、見張りとして流魂街へ派遣されることになった。

この地にいる者たちには、まだ羽根は与えられない。なので迅は、身分を隠すために自分の翼を背中に封印しなければならならかった。


それは恐らく、見つけ出さねばならない悪魔も同じだろう。


つまりは両者ともが身分を隠しているため、調査は困難であった。



(こんなので本当に見つかるのかな…)









ー「お前、何か怪しいな」


ふと気がつくと、審判員に尋問されている者がいた。







「えー、何か変ですかねぇ??まぁ服はちょっと違うと…」




へらっ、とその人は笑った。





「それよりもだ。何か、キナ臭いような…」


「そうですか??俺、火事で死んだりしたのかなぁ…」




すらりと伸びた身体





「ちょっとこっちへ来なさい」


「えっ!!マジかよ…」






そう、髪の毛は綺麗な、栗色の………







「ちょ、ちょっと待って下さい!!!!」


それは、無意識に



気が付くと迅は、見覚えのあるその人の、腕を取ったー…


















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ーhell or heavenー










その選択は過ちか、それともー…







to be continued…


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