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エースの調教
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海上レストラン『バラティエ』には、”特別な客”がやってくる日がある。



戦うコックさんでも手の負えない奴等というのは、そうそう居るものではないが・・・



だが、1人〜2人は居るのである。



その手に負えない暴れ龍の為に用意されるスペシャルデザートは、オーナーゼフが腕によりをかけて仕込んだ食材である。




「エースさんよ、今日はあんたの好きそうなのを仕込んどいたぜ。」



ゼフはこのエースという特別な客が嫌いだった。



自分が手間暇かけて仕込んだ食材を、もういくつ駄目にされたことか。



身体的に駄目にされた位では大したことは無いが・・・
毎度毎度、精神的に駄目にされるのだ。

事が終わった後、食材たちは皆エースの虜になってしまう。
愛でながら食す、この男の食い方が気に入らなかった。

男ならもっと豪快に食べるべきだ。
それがゼフの意見だった。


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