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華を咲かせよう
2.


「では、一週間後に控えてる合宿に
ついて説明するわよー!」

と、みや姉はプリントを配り始めた。

「かなくんかなくん?
合宿なんてあるの??」

「あぁ。三学年の仲を深めるためにあるらしいな。本当めんどくせぇ」

「つーちゃん、一人で行動しちゃダメだよ??。オオカミとかでるからね〜ww」

「オオカミっ?!
森の中でやるの??」

「千夜、お前が一番オオカミだろ?。
つくる、合宿は森にある学校指定のホテル?みたいなとこでやるから、野宿とかじゃないからね」

「う、うん!」

学校指定のホテルってお金持ちだね〜この学校。おじいちゃん達、そんなにお金持ちじゃなかった筈……?。僕の中のおじいちゃん達の家なんて確か、月七千円の安いアパートって言ってた気がする……不思議だ。

「はーい、プリント全員に渡ったわねー!
合宿は今日から一週間後の月曜日から四日間よ!。そのうち、一日は生徒会企画があるから準備しとくように」

みや姉は教卓を叩きながら促す。

後々凪ちゃんから聞いたけど、
生徒会企画でなるべく良い順位を取っておくと
担任の給料が上がったり、学期終わりの時に良い順位のクラスの願い事を聞いてくれるなどのオプションがあるみたい。

お菓子一杯っ!ってお願いごとも叶うかな?


「後、部屋割りが二人で一部屋ね。
組は自由だけど同学年と組むのは無しね!」

「みやちゃーん、俺はつーちゃんと
同じ部屋がいいんだけどー」

と、みや姉が宣言したら千くんみたいに
みんなも文句を言い出した。

千くん、僕と同じがいいのかな??
僕、朝起きれないから迷惑かけちゃうかも……。

「うるさいわねっ!
私に文句言われても知らないわよ!
伝統らしいからちゃんと従いなさい。
私だってつくるちゃんと組みたいわよ!」

「先生は、一人部屋じゃないですか…」

ひーくんが小さな声で突っ込んだ。

「チッ、ここでもつくると組めねぇのかよ」

「つくると暫く寝れないのかー。残念」

「凪ちゃんのご飯も食べれないのかな??」

「食べたくなったら、何時でも俺を呼んで?。直ぐ作りに行くから」

「なぁ、それよりペアをどうするかだよな。バスケの先輩と組むかな……」

「俺はなるべく可愛い子がいいなぁwww」

と、皆自分のペアを考え出した。
僕、先輩の知り合いなんていたかな……あっ!そうだ!






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あきゅろす。
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