華を咲かせよう
4.
「あれ…つくる。テスト勉しなかったよね?」
「うん、そうだよ凪ちゃん?。
当日に凪ちゃんが教えてくれたじゃん」
「うわ〜つーちゃん。数学が97点だけど後は全部満点とかwwwww」
「俺が……負けただと……?!
2位……?!」
「つくる、お前頭いいんだな〜」
と、皆僕を凝視してくる。
かなくんは、順位表を握りしめちゃってるけど。あぁ、紙がぐしゃぐしゃになっちゃうよ……。
「つくる、数学のこのミスは何だ?」
と、かなくんが物凄い怖い目つきで僕を見てきた。
「かなくん…怖いよ……?」
「すまん、元々こういう目つきだから許せ。で、このミスは?」
元々そういう目つきじゃないと思うんだけど……。それに、この問いかけが杏ちゃんに似てて、それも怖い。
「えっーと……………足し算ミスです……」
「……………は?」
消えちゃいそうな声で言ったけど、
かなくんや凪ちゃん達にも聞こえてたらしく皆は笑ってるけど、がなくんは別。またしても、目が怖くなった……うぅぅ。
「足し算って?」
「普通に6+8を13って……ひぃぃ!?」
がしっとかなくんを頭を捕まえられてしまった。えっ!ご飯にされる?!
「ほら、要。つくるが泣いてる」
と、天からの救い。
やっぱり凪ちゃんが助けてくれた。
「……凪。負けたことも悔しいが……数学でこんなミスで俺が一番にいるんだぞ?。こんな同情でも言ってるようなミスでっ!」
かなくんは数学では一番だけど、後の教科は僕が一番らしく、総合的順位だとかなくんは二番らしい。
しかも、数学で一番を取れた原因が僕の足し算ミス。…………そう思うと……ごめん。
「かなくん……ごめんね……」
「…………いや、俺も大人げなかった。
次は俺が一位になるから覚悟しとけ」
と、ニヤリと笑いながらぐしゃぐしゃと頭を撫でてくるかなくん。
うん、よし!
かなくんに負けないように頑張ろうっ!!
かなくんって意外と負けず嫌いなんだね。
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