華を咲かせよう
2.
「おーい、つくるー日向ー!」
と、ひーくんの背後から
凪ちゃんの声がした。
「あっ!みんなー!」
ひょっこりとひーくんの横から顔を出して、凪ちゃん、かなくん、千くんたちに手を振る。用事終わったのかな?
「あっ、お前ら遅かったな」
「まぁな。
で、またお前はバスケやってんのか」
「おう!
要もやるか??」
「やめとく。
今日はもう帰りてぇ……」
かなくんは疲れてるみたいで
肩を揉んでいた。
「かなくん、肩揉んであげようか??」
「は?つくるが?」
「うん!僕、肩揉み得意だよ〜」
なんせ、杏ちゃんとかスポーツするから、マッサージの手伝いしたから結構肩揉みとかのマッサージは得意。
「つーちゃん、俺にもやって♪
ついでにつーちゃんのも揉みたいな〜」
「千夜、お前が言うと
変態発言にしかならないな、本当」
「つくる、あんな変態の相手
しなくていいからなっ!!」
「ふえっ??」
「つくる、俺のだけ揉めばいいから。
よし、お前ら帰るぞー」
「要、ズルいぞ!
つくる、俺のもやってくんね??」
「バカは引っ込んで、
つーちゃん俺のをよろしく♪」
「えっ!えっ??」
四人のマシンガントークに追いつけず、
キョロキョロしてしまう。
僕はかなくん、ひーくん、千くんのを揉めばいいのかな??
その時
「お前ら!」
と、凪ちゃんが手をパチンと叩き
「つくるが困ってるだろ。
つくる、誰の肩揉みしなくていいから、
俺と帰ろっか」
凪ちゃんはそう言うと僕の手を引っ張って行く。あれ?どういうこと??
「あっ、お母さんズル!」
「うるせぇよ。
あっ、つくる。明日、この前のテスト返却らしいから覚えといてね」
「あっ、うん!分かった!」
はーいと握られてない右手をあげたら、
「もらい」
と、がなくんによって繋がれてしまった。
「うわっ!要セコい!!」
「うるせぇ、バカ」
「なんか、遠足みたいだね〜?」
「俺もつーちゃんと繋ぎたいー!」
「「「変態はダメ」」」
「いい加減俺の扱いも酷くない?」
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