華を咲かせよう 1.一とつくるSS 「わぁ〜!、ねこさんだぁー!」 と、学園の庭園を散歩していたら、 そんな呑気な声が聞こえた。 いつもの俺だったら、舌打ち一つは しているが、今回はしなかった。 理由は、 この前俺が告った奴の声だったから。 単純かもしれねぇが、 俺的には凄く重要なこと。 まだ会って間も無いが安心させられる声。 「フっ、アホらしい」 自分で思って自重する。 俺は行き先を変え、 声がした方に歩く。 そして、見つけた。 呑気に白い猫とじゃれあっている子を。 「可愛い〜、もふもふ♪」 「おい、柏木つくる」 と、猫を撫でまくっている子、 柏木つくるに声をかける。 そしたら、分かりやすくびっくりしていた。 「うわっ!?あれ、会長さん??」 「そうだ。それと会長って 呼ぶなと言ったはずだが?」 「あっ、すみません…」 もしつくるが犬だったら、 今きっと耳と尻尾はタレ下がっているだろう。 「えっーと、一先輩どうしたんですか?」 「いや、別に用はない。 ただ、お前の声が聞こえたからな、 来てみただけだ」 つくるは俺と話しながらも 猫を撫でるのをやめない。 こんな態度をする奴は初めてだな。 不快には思わず、逆に好感だ。 だって、俺の周りの奴らはつまらないからな。 「そ、そうだったんですか? あっ、じゃあ。一緒にねこさんと遊びましょう!」 と、つくるは目を爛々と輝かせて言った。 俺が猫と遊ぶ? 「いや、俺は結k「ほら、一先輩♪」 つくるは俺の腕を引っ張り 強引に猫に触れさせる。 「お、おい!」 「ふわふわですよね♪ あっ、ねこさんも喜んでますよ!」 強引に猫に触れさせられたが、 猫は意外と気持ち良さそうにしていた。 だけど、俺は猫に興味はない。 早々と立ち去ろうと手を離したら、 「一先輩は、ねこさんに 好かれやすいですね! 羨ましいなぁ〜」 つくるも猫を撫でながら話出した。 しかも、俺があんまり見ない笑顔で。 「はぁ…」 「えっ?どうしたんですか??」 「なんでもねぇ。 たっく、可愛すぎだろ」 「ですよね、ねこさん可愛いですよね♪」 可愛いという言葉を向けた相手を つくるは間違っているが良しとしよう。 猫には興味はないが、 こいつの、つくるの笑顔が見れるなら 猫も少しは興味がわくかもしれない。 「そうだな、やっぱり俺は こいつのこと気に入っているだよな」 「一先輩?ねこさん好きなんですか?」 「別に嫌いじゃねぇ」 「僕はねこさん大好きですよ♪」 いつか、猫より大好きだと 言わせてぇな。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 後書き 番外編最初にあえて一。 理由は1ページ目だからですwww 俺様な会長ですが、 気に入って人の前では命令や文句 一つも吐かないというw 少しでも読者様に会長を 気に入って貰えると嬉しいですo(^▽^)o。 作者より → [戻る] |