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華を咲かせよう
1.帰ろう



「かなくん、そんなに一先輩のこと
嫌いなの??」

一先輩には失礼なので、凪ちゃんを挟んで小声でかなくんに聞いてみる。なのに、

「あぁ、大嫌い。生理的に無理」

と、真顔でかつ大きな声で言うもんで思いっきり一先輩に聞こえてしまった。
気をきかせたのにっ!

「俺も貴様のことは嫌いだから、安心しろ」

ニヤリと笑いながら一先輩も嫌い発言。

「それはありがたいな」

かなくんもニヤリ返し。
なんで、そんなに仲悪いの、もう!

「つくる、諦めときな。要、嫌いな奴は好きになることないからな〜」

かなくんの右隣に座っているひーくんから一言。ひーくんたちは中学から一緒だからお互いのことよく知ってるもんね。
でも、仲良くした方がいいのに…

ふと望先輩の方を見たら、手をきゅっと握りしめてた。怒ってる??

「何?僕の顔になにかついてんの?」

ずっと望先輩のことを見てたら
視線があって睨まれた。
う〜ん、僕は望先輩に
嫌われちゃってるみたい………

「えっ、あ…なんでもないです…」

嫌われてるって考えたら寂しくなった。

人に嫌われたくない

睨まれたくない

叩かれたくない



ステラレタクナイ……!!






「つく……つくるっ!」

「あっ……えっ?!どうしたの凪ちゃん?」

「どうしたじゃないだろ?
顔真っ青だぞ?体調、悪いのか?」

気がついたら目の前に凪ちゃんの顔があった。僕の両肩に手を置いて心配そうな顔して僕を見ていた。

「大丈夫だよ〜??」

そう言えば、僕今………
何を考えたんだろう?

「でも…」

「大丈夫だよ、心配しないで、ねっ?」

凪ちゃんが心配そうな顔してると同じくかなくん、ひーくん、千くん、一先輩や蒼斗先輩も僕を見ていた。望先輩だけ、イライラした顔で僕を見ている…。

「つくる、体調が悪いなら帰れ」

「言われなくても帰らす。
つくる、寮に帰るぞ」

「つーちゃん、
お姫様抱っこしようか♪?」

「変態がつくるに触ったら
悪化しそう〜w」

「つくる、帰るよ?
やだなんて言っても帰るからね?」

と、一先輩の一言で皆立ち上がって帰ろ?と言ってくれた。一先輩は僕に用があったから僕を呼んだと思うけど、用は終わったのかな??
終わってないなら帰れないけど、凪ちゃんが怖い…。ブラック笑顔で僕を見ないでよ…!

「う…うん。一先輩、僕たち帰ります。
失礼します…」

僕も立って、一先輩にお辞儀をして
帰ろうとしたら

『ガチャ』

と、生徒会の扉が開いた。そして、

「………お客さん??」

凄く背の高い人が首を傾げて
僕たちを見ていた。



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あきゅろす。
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