華を咲かせよう
1.節穴??
「おい、凪。帰りたかったら1人で帰れ」
「そうはいかないよ、要」
と、かなくんが凪ちゃんを睨んだけど
凪ちゃんは慣れてる感じでスルー。
僕もこういう余裕が欲しいなぁ。
「おい、つくる」
「あっ、はい!!」
今度は僕が一先輩の真っ赤な瞳に睨まれた。僕には凪ちゃんみたいな余裕なんかないから
ガタガタ震えてるよ?←
「そんな怯えるな。
別に食おうとしてねぇから」
「でも、いつか食べちゃうんでしょ〜、
会長♪」
「まぁな」
「結局食べんのかよ?!」
ひーくんのツッコミスキルが発動。
今まで静かだったけど、
やっと喋ってくれた。
ひーくんが喋ってくれた様に僕も言いたいこと言わなくては!!と思い、
「一先輩、僕は先輩の彼女さんには
なりませんよ…??」
一先輩の目に怯えながらも言えた!。僕、やればできるk「あぁ?ふざけんなよ?」
一先輩がおキレられになられました……。
言いたかったことを言っただけでこれですか。
僕、もう泣きそうだよ…
睨まないでよ一先輩!
「つくる、よしよし」
と、凪ちゃんが頭を撫でてくれたけど、
怖さは消えない。
「おい、クズ会長。
何、つくるを泣かせてるんだよ?」
「そうだよ〜、会長♪」
「学校の長でも、泣かせるのは悪いだろ」
「会長、つくるに謝ってくれませんか?
と言うか、謝って下さい」
僕が泣きそうなのを皆が察してくれて、
一先輩に謝れコール。
やっぱり皆優しいけど、オーラが一先輩より怖いのは感じなかったことにしよう、うん。
「あぁ?うるせぇな、てめぇら。
おい蒼斗、こいつらを追い出せ」
「会長、今回はあなた様が
悪いと思われますが?」
と、一先輩の後ろに控えていたさっき、
僕たちに紅茶をくれた会計さん
(名前は蒼斗さんって言うのかな?)が反論。
「おい、蒼斗。俺に刃向かう気か?」
「とんでもございません。ただ、私の意見を言わせて貰っただけです」
バチバチと2人の目から見えない稲妻。
僕のせいでケンカしてる??
だった、止めなきゃ!!
「ぼ、僕は大丈夫です!!
だから、皆追い出すのもケンカも止めて下さいっ!お願いします!!」
言いながら勢いよく頭を下げる。
皆を追い出すのもケンカも嫌だよ…!
「つくる、俺たちは出てかねぇーよ」
「つーちゃん、
俺たちが簡単に出ていくと思う〜?」
「ソファにしがみついて
離れねーようにするし!」
「日向、やっぱり考えが子供だよな?」
と、皆が僕に安心してって気持ちを込めた笑顔を向けてくれた。
「つくるさん、私たちはケンカなどしてませんよ。いつもの言い争いですから気にしないで下さい」
「追い出す気もケンカする気もねぇー」
「本当ですかね?
追い出す気満々に見えたのは
私だけですか?」
「蒼斗、てめぇの目は節穴か?
俺がそんなことする訳ねぇよ」
と、蒼斗さんも一先輩も止めてくれた。
僕にも皆を追い出す気満々に見えたけど節穴?だったのかな?
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