[携帯モード] [URL送信]

華を咲かせよう
1.ルームメイトさん



「はーい、今からプリント回すわよー。
ルームメイトの事書かれてるから
ちゃんと読むように!」

と、みや姉先生がプリントを配り出した。

「かなくん、ルームメイトって??」

と、ルームメイトがいることを
知らなかった僕はかなくんに質問。
だけど、僕の日本語力が
足りなかったかようで

「同棲する人」

と、答えられてしまった。

「…ごめんね、
はしょり過ぎちゃったみたい…。」

「はぁ?」

怪訝な顔をするかなくん。
だよね、そういう顔になるよね…!

「んーと、ルームメイトっているの?」

「はぁ?いるだろ。
この学校に何万人の人がいると思ってんだ。一人部屋だと人数多すぎて土地がねーよ」

「でも、朝とか昨日まで
一緒に暮らすルームメイトさんいなかったよ??」

そう、僕が聞きたかったのはこれだ。

昨日や今日まで僕は
ずっと寮で一人暮らし?をしてた。
だから、てっきりルームメイトさんとか
いないのかな〜と考えてたんだけど…。

「つくる、この学校はね、
クラスの人と一緒に同棲することになってるんだよ」

と、斜め前の席から凪ちゃんが
こっちを向いて補足。

「チッ、凪こっち向くな」

「はいはい、ごめんね。
プリントを回してあげようかと思ったけど要には必要ないみたいだね…
せんせープリント一枚
余りまs「凪、すまん…」

「素直になろうね、要」

凪ちゃんって強いな、
怒らせないようにしよう、うん。

「つくる、ほら。プリント」

「あっ、ありがとうひーくん!」

と、ひーくんが回してきたプリントを貰った。でも、

「凪ちゃん、クラスの人となるのはいいけど、僕ずっと1人で暮らしてたよ??」

「あぁ、つくるは高校から来たからな。
高校から来た人たちは最初から寮に住まわして寮の雰囲気に慣れさせようと理事長が考えたんだ。
で、クラス発表の日に元々この学園にいた生徒たちと同棲させる。後、何でクラスの人と同棲かと言うと、クラスメイトと仲良くするためらしいな。
教室で過ごすことが多くなるから、そんなとこでクラスメイトに苛めとかされたら辛いだろうからってことらしいよ」

と、凪ちゃんが丁寧に教えてくれた。
えっーと、僕は高校から来たから1人で住んで、途中でクラスの人と同棲するってことかな?

それで、今日一緒に住んでくれる
ルームメイトさんを発表ってことで合ってるかな?

「俺、つくると同棲してーw」

「同棲するのは俺」

「要、その自信はどっからくるんだ?」

「俺、お母さんとはなりたくないやw 」

と通路を挟んだ席から千くんが一言。

「俺も変態とはなりたかねぇーよ」

「千くん、なんでー??」

なんで、なりたくないんだろう?
凪ちゃんいい人なのに…

「蹴られそうじゃん♪」

「「確かに」」

と、千くんの一言にひーくんたちも同意。

「蹴られないよー!」

むぅと頬膨らませて言ったら

「つくる、気にしてないからいいよ♪
後で、あいつらは絞めるけど…」

と、凪ちゃんはえくぼを作りながら笑顔で言ってくれた。
最後の方は声が小さくて
聞こえなかったけど、背筋がゾクッてした

「お母さん〜、冗談だよね…??」

「俺が冗談を言うとでも?(真顔)」

「「「滅相もございません…」」」

千くんたちは汗を滝の様に流してたけど、
まだ春なのにそんなに暑いかなー??








15/33ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!