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華を咲かせよう
1.男?女?


何とか千くんを起こし?
僕たちの教室、五組に到着っ!

あっ、でも、まだ凪ちゃんは
下ろしてくれなかった。
下ろしていいよって言ったら、

『こんな人の多いとこでつくるを
下ろしたら踏まれちゃうよ?』

って言われちゃって、
踏まれないと思うけど
スタスタ歩いちゃうもんで
下りるタイミング見失ったんだよね。
凪ちゃんって誰かを抱っこしたいのかな?

「やっと、着いた! 遠いなー!!」

「まぁ、一年生だから四階だし…」

「ダルい」

「凪ちゃん〜、もう下ろしていいよ?」

「つーちゃん、
お母さんは下ろしたくないぽっいよ♪」

と、教室の前で話してたら

「あんたたちっ!早く入りなさい!!」

勢いよく扉が開き、
綺麗な女の人が立っていた。
でも、少し機嫌が悪そう……。

「あっ、みやちゃんせんせーごめんねw」

「キモい」

いい加減千くんのポジションが見えてきた。

「おい、てめーが担任か?」

「てめーとは酷いこと言うわね〜、
クソガキ」

「んだと……?」

と、かなくんが女の人を睨み付けたら

「あら、可愛い子見っけ♪」

そんなのお構い無しに僕と目があって、
突然抱き上げられた。しかも、軽く←
僕、男の子なのに……

「僕、お名前は?」

「うぅ〜……柏木つくるだよ…」

少しショックで剥れてたら

「膨れた顔も可愛いわっ!」

と、ぎゅっーと抱き締められた。でも、
その力が女の人とは思えないほど強くて

「うぐぅぅぅぅ?!」

息ができなかった…!苦しい!!
じたばた暴れてても
逆に力は強くなってく一方で

死んじゃうっ!!

って焦ってたら

「先生っ!つくるが死んじゃいます!!」

と、天からの差し伸べ…じゃなくて
凪ちゃんが女の人から僕を抱き上げた。
はぁ、よかった〜とひと安心したけど
また抱き上げられてショック。
僕、しろさんみたいに
人形さんじゃないのに…!

「おい、つくるを殺すな、オカマ野郎」

「あんたは可愛くないわね、
どっか行きなさい」

「その言葉、そっくり返してやる」

…………………………えっ?
今、かなくんオカマって……まさか?!

「「「オカマなのっ?!」」」

と、同じことを考えてた僕と凪ちゃん、
ひーくんとハモった。

「オカマと同じにしないで頂戴。
私は女として生きてるのよ」

「うるせー、同じじゃねーか」

「黙れ、クソガキ」

と、さっきまでの女性らしい
ソプラノ声とは一変。
とても冷たい声が響いた。

「今の声、先生から…?」

と、僕をまたおんぶし直した凪ちゃんが
恐る恐る聞いた。

「あらやだ、今のは忘れてね〜♪」

「きめーww」

「んだとコラっ!!」

「マジか………、凪マジか…」

「マジっぽいぞ、日向」

冷たい低い声は
この綺麗な女の人からのモノ。
かなくんが言った通り

「男の人なの…?」

小さな声で呟いたはずが女の人?に
聞こえてたらしく

「はぁ、昔はね。
今は女性として生きてるわ。だから、
私の事はみやちゃんって呼びなさいっ!」

ビシッと人指し指を僕に向け宣言した。

「つくる、こいつの本名は雅都(まさと)だ
名前からにして生粋の男ってこと
忘れるんじゃねーぞ?」

と、かなくんが補足。

「みやちゃん先生??」

「なぁに?つくるくん♪いや、
つくるくんはみや姉って呼びなさい」

「みや姉??」

「キャーー!可愛いわっ!!」

と、みや姉先生また僕を
抱き上げようとしたが、

「趣味丸出しすぎてキモいwww 」

と、かなくんが爆笑し
凪ちゃんが寸でのとこで
避けたもんで先生は空振り。

「いやー、つーちゃんは本当面白いww」

「確かにw事件ばかり起こすから
1年飽きないかもなw」

「ひーくん、
僕事件なんて起こしてないよっ!」

「無自覚なんだよな、つくるw
よしよし、そう膨れるな〜」

「むぅ、ひーくんバカー」

と、ひーくんが僕の頭を撫でてくるけど
子供扱いされるのが気にくわなくて
ペチペチと手を叩いたけど効果0。

「そこのバカ退きなさい。
この子は私が愛でるのよ!」

「てめーこそ退け。
つくるを愛でるのは俺」

「このクソガキ!!」

「みやちゃんせんせー本性出てるよ〜w」

「あっ、本当だ。
声が男になってるぞ、みやちゃんw」

「そこの変態とバカも殺すぞ」

「「はい…」」


「はぁ、つくる…。
教室入るか、俺疲れたよ…」

「凪ちゃん大丈夫??」

と、皆は喧嘩してて気づかれないうちに
僕と凪ちゃんは新しい教室に入った。





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