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華を咲かせよう
4


「やだなぁ、冗談だよ〜凪ちゃんw」

「うわっ、バカっ!
何爆弾投下してんだよ、千夜!!」

「凪、殺すなら千夜と日向だけで」

「要も何人を売ってんだよ?!」

「大丈夫だよ、要?
全員仲良く死刑だから♪」

「まさかの死刑宣告?!」

と、凪ちゃんたちは喋りだしたけど
さっきまでの煩いほどの歓声が止んでいて凪ちゃんたちの声が体育館中に響いてた。

「凪ちゃん、静かにした方がいいかもよ…??」

「その通りだよ」

と、凪ちゃんの背中を少し引っ張りながら
告げたら初めて聞く声が遠くから聞こえた。
どこからだろう?と
僕たちはキョロキョロしてたら

「兄様の話を邪魔するなんて
いい度胸じゃない、新入生?」

と、ステージの上でマイクを持った
茶髪の美少女がいた。

「女の子??」

と、僕が小さな声で呟いたら
かなくんが違うと否定し、

「この学校は男子校だ。
女なんているはずないだろ?。
後、あの人はこの学校の副会長」

「副会長さん?」

と、ぼそぼそ話してたら

「ねぇ、兄様の話邪魔して謝罪なしなの?」

スッゴい形相で睨まれました…。
それに兄様って誰なの??

「つくる、大丈夫だよ。
後で説明するから、今は謝っとこ?
めんどくさいことになりそうだし……」

おんぶしてるから少し僕の体を揺らして
凪ちゃんはそういってくれた。
そうだよね、兄様が誰か分かんないけど
煩くしちゃったのは確かだもんね!

コクンと頷いて

「兄様さんっ!煩くしちゃってごめんなさい!!」

と、凪ちゃんの背中から少し乗り出して
大きな声で謝ったら

「兄様だって……??」

『今あの子?! /一様のこと?!…/………』

と、副会長さんがマイク越しでポツリと何か
言ったとたん会場がザワザワとし始めた。

「あれ?僕、変なこと言った??」

「クッ…ハッハハハハw
つーちゃん最高ー!!
会長を兄呼ばわりって…
アハハハハ、ヒィーwww 」

「クククッ」

「つくる、お前天才www 」

「あぁ、説明しとけばよかった……」

と、千くんたちは爆笑し凪ちゃんだけ
頭を押さえていた。何で??

「つくる、何で兄様って呼んだんだ?」

「えっ?だって、
名前それ以外分かんなかったから…」

「……はぁ、そうだと思った…」

「凪ちゃん、ため息つくと
幸せ逃げるよ??」

そういったら、
また凪ちゃんはため息をした。
幸せ逃げちゃうのに…。
その時

「静かにしろ…」

たった一言で会場が
しーんと静まりかえった。

「おい、そこの新入生」

ステージから僕たちがいる所は
それなりに距離がある。
なのに、ステージに立つ人は
僕から目を離さずに

「HRが終わったら生徒会室に来い。
以上で入学式を閉会する」

一言いって、入学式が閉会になった。
えっと、生徒会?
ってことはあの兄様って言う人も
生徒会の人?

「兄様、勝手に…あぁもうっ!
三年生から退場してって!」

副会長さんは投げやりな感じで
指示を出してた。

「なぁ、凪」

「何?日向…
今、脳内整理中だから話しかけて
欲しくないんだけど」

「それは俺も。
もしかしてたけどさ…会長」

「つくるに興味を持ったんだろうな」

「要の言う通り〜
じゃなきゃ、
生徒会室なんて呼ばないよw」

「「ですよね…」」

「ひーくん、凪ちゃんどうしたの〜?」

「つくる、危機感持ってくれると嬉しい」

「危機感?」

危機感?何か危ないことでも
起きるのかな…?
怪我はしたくないなぁ〜

「お母さん、つーちゃんに言っても
無駄じゃない?
天然さんみたいだしw」

「後、親衛隊にも
目付けられたみたいだぞ…
さっきから視線感じる。本当不愉快」

ガシガシと髪を掻くかなくん。
何かイライラしてるみたいだけど親衛隊?

「つくるっ!!」

「はいっ!」

突然大きな声でひーくんが呼んできた。

「つくる、当分1人行動は禁止
俺と要、凪の誰かと行動すること」

「ん?何で〜?」

「日向、俺の名前ないんだけど?」

「何でも!いいか?わかった?」

「うぅ〜」

「日向くーん、無視かな〜?」

何だかよく分かんないけど
1人行動禁止令を出されたよ。
うぅ、分かんないことだらけだよー

「シカトほど悲しいものはないね、
ねっ?要」

「…………(無視)」

「お母さん??」

「うるさい、変態」

「ヤバイ、傷ついた
もうダメだ…つーちゃんー!!」

と、おんぶされてる僕に
千くんが近づいてきたけど

「触るな、変態」

と、凪ちゃんが一蹴。
グハッと千くんは倒れたけど皆無視。

「千くん?!大丈夫ー?!」

だから、
体育館に僕だけの叫び声が響いた。








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