華を咲かせよう
4.
「チッ、出やがったな。
堅物風紀委員長」
と、先程までの女声から打って変わって
男声をだすみや姉。
何時も、女の人の声だから本当はみや姉が男ってことを忘れちゃうから、凄くびっくりするし怖い。
でも、
「風紀委員長??」
「ん?……あぁ、珍しく高校から入学してきた柏木つくるって奴か。柏木、こんな先生に構ってないで早く教室に戻れ」
腕を組みながら、ふんっと鼻を鳴らす風紀委員長。
この態度…誰かに似てる……。
えっーと……あっ!
「一先p「あぁ?」
「ひゃっ!?」
と、先程の声とは違い地の底から響くような声で唸る委員長さん。
なんか言っちゃいけなかったのかな…?!
凄く睨んでるよ、委員長さん?!。
と、あたふたとしていると、
ツンツンと背中をつつかれて耳元で
「つくるちゃん逃げなさい。
後は、私に任せて」
みや姉っ!!
怖くて泣きそうだから
即座にこくんとうなづいて
みや姉の体に隠れながら逃げる準備。
委員長さんは怖い顔をしながら、
辺りをキョロキョロしてて
僕には気づいてない。
「ありがとうっ!みや姉」
「どういたしまして。さぁ、行きなさい」
と、ポンと押されて僕は駆け出した。
凪ちゃんたちに
僕、頑張ったよ!って自慢しよう。
その前にこと顔をなんとかしなきゃ…
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