華を咲かせよう
3.
HRが終わり、教室から出て行く
みや姉の後を追う。
後ろから凪ちゃんたちの声が聞こえたけど、みや姉が行っちゃうから後で聞きなおそう。
「みや姉ーー!」
「あら?どうしたのつくるちゃん?」
と、背の高いみや姉は僕が追いつくのを待って、背の少しだけ低い僕と目線を合わせてくれた。
「あのね、ペアの話で……」
「あぁ、先輩の人と組む話ね?。
つくるちゃんは、可愛いからなるべく猫の子とペアになった方が安全だけど……やっぱり私と組んで欲しいっ!!!!」
「ひっぃ!?」
突然叫んだみや姉に驚いた。
みや姉はごめんねと謝って、よしよしと頭を撫でてくれた(何故かお鼻から血が出てたけど)。
「えっーのね、先輩の知り合いとか
僕いないんだけど……どうすればいいのかな……」
先輩って言っても、生徒会の先輩達や、瀬恋先輩とかしか知らない僕。それに、かなくんやひーくんに、『生徒会に近づくな』と永遠と聞かされてるから、頼みには行けない。
それに、生徒会だもん。
忙しいよね。
「あっ、そうね…。つくるちゃんは高校からの入学だし、部活動入ってなかったわね…。
じゃあ、いっそ私とっ!「綾瀬先生、それは規則反している」
と、僕の背後から聞き覚えのない声。
振り返ってみると、
「……風紀……??」
風紀と書かれた腕章をつけた、
黒髪のかっこいい人がいた。
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