[通常モード] [URL送信]

赤と黒



さて、場所が変わって私の部屋。
まぁ、シンに抱っこされたままここまで
来てしまった。
一生の不覚である。

ボフッ

と、ベットに私を下ろすと
ドアの所まで歩き

ガチャ

と、ご丁寧に鍵を閉めやがったシン。
密室でこいつと二人っきりだと……?!
絶望的だ!!と一人枕に顔を埋めてた。

「……何やってんだ??」

と、グイッと首根っこを掴まれて
枕から顔を離された。
むっ!と思いバチっとシンの手を払う。

「そんな強気な態度も俺を扇ぐだけだぞ?」

はーい、無視無視。
つーんとシンと顔を合わせないように
そっぽ向いてよう、うん。

「まぁいい、カナデ。
お前、ちゃんと飯食ってるか?」

……………。
無視無視←

「おい」

あぁ、散歩したいなぁ…。
ガイに頼んで森に連れって手貰おうかな…。

「おい、無視か」

そうだ、ソウさんも誘ってみようかな…。
来てくれるかグギャ!?

突然変な声が入りスミマセン。
理由は……

「無視するな、バカナデ」

と、拗ねたバカが首根っこを再び
引っ張ったからです。
無視した私も少し本当ちょびっとだけ悪い
かもしれませんが、
文句は全てこのバカシンにお願いします。

首根っこを掴まれジタバタ暴れてたら、
ポイと急に離された。
少し驚いた←
そして、グイッと体をシンの方に向かされ
肩を掴まれてしまった。

これじゃあ、逃げれない?!

「さて、もう一度言う。
飯は食ってるか?」

本当うるさいな←
適当に頷いとこう、そうしよう。
そして、逃げよう!!

「食ってるねぇ…。
本当か??」

嘘だが、頷く。
早く離してもらいたい。

「後で、ソウに確認する。
もし、嘘付いてたら俺と二人っきりで
俺がいいと言うまで部屋に
閉じ込めるぞ?」

嘘です、調子こいてすみませんでした!!
と、頭をこれでもかと下げる。
肩を掴まれてるからあんまり下げれなかった

「そんなに嫌がるか?」

うんと、頷いたら
シンはしょんぼりしてた。
だって、今までの行いが悪いんだから
仕方ないと思う。

「まぁいい、この部屋は俺とカナデの部屋
だしな。
いつでも、二人っきりになれる。」

何言ってるだ、このバカは?

「で、さっきのは嘘か?」

さっきってご飯のこと??
まぁ、食べてないし…。
うん、と頷く私。

「はぁ、だからあんなに軽いのか…」

軽い?体重がか?
平均だと思うんだが……。

「よし、これからは俺が食わせてやるよ」

はい?

「拒否権はなし。
今日から始めるからな」

え?

「ってことで、寝るか」

と、呟いたシンは
ギュッと私を抱き締めそのままベットに
倒れた。
ジタバタと暴れても腕の強さは
増すばかりで……。
それに、ご飯??
えっ?どういうこと?


心配性な王子さま



5/7ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!