生徒会長サマの恋人
始まりの朝−風紀委員会編−
その頃風紀室では…
「あー、生徒会室行きてー」
机に突っ伏しながら面倒くさそうに俺、霧崎拓馬は呟く。
「また池上くんですか?」
嫉妬混じりな不機嫌な声で副委員長の木村すばるは言う。
「悪いかよ」
「悪いです」
睨み合いながら会話をする二人。
「俺も生徒会室行きたいっすよー」
突然駄々をこね始める風紀委員の香坂郁。
「俺も綾人に会いたい!」
香坂と張り合うように手をあげる風紀委員佐藤永助。
「うっせーな、静かにしろよ。これだから馬鹿は嫌なんだよ」
グチグチと文句を言う風紀委員の桐生廉。
「ほら、体育館行きますよ」
「えー、生徒会の奴らはまだでしょ?」
「生徒会の方々には仕事があるんです」
委員長の腕を無理矢理引きながら副委員長は呆れた表情をし、言葉を続けた。
「だから行きますよ。放送器具の準備とかしなきゃいけないんですから」
「「「えー」」」
「えーじゃねーよ、副委員長の言うこと聞けよカス((ボソッ」
「おい聞こえてるぞ、廉」
「何がですか?(ニッコリ」
不満げに口を尖らす霧崎に対してニッコリと笑いながら返す桐生。
「ほらそこ、行きますよ」
「はーい」
「おう」
こうして朝会が始まろうとしていたのでした。
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