恋するあの子は無表情。
…つかの間の休そ…く…
涼太が同室者と衝撃的(?)な出会いを果たした時、俺は一刻も早く麻生と隔絶したかったので、今日から俺の自室となる部屋で仮眠を取っていた。
そう…取ろうとしていたんだが…。
『やっ、あ、あんっ、司様ぁ!』
お気づきだろうか…この甲高い声。
麻生は俺の安眠まで奪うつもりなのか、俺が自室に籠った途端どこからともなくセフレを連れ込みヤりたい放題だ。
まったく…腹立たしい…。
『あっ、そこっ』
『ん?ココが良いのかなっ?』
『んあぁ!いいっ、司様ぁ、いいですぅ!』
そんな事を思っている間にも情事は続いてるわけで。
「……はぁ、」
俺はため息をついて、ベッドから起き上がった。
「……。」
やってられん。不本意だが、学園探索でもするか。
そう思って部屋を出た。
部屋を出ると麻生の部屋から聞こえる喘ぎ声が更に大きくなった。
『やっ、イクッイクッ、あ、あん!司様ぁ!』
『っ、』
「……。」
一言で言うなら。
俺の気分は最悪だ。
荒い息づかいが聞こえる耳障りな部屋から俺は静かに外に出た。
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