恋するあの子は無表情。
…始まり
「文人、早く行くぞ。」
「…待って…涼太…。」
転校初日、俺は幼馴染みの佐伯涼太(サエキリョウタ)と一緒に秋晴れの空の下、林の中を歩いていた。
どうやらこの奥に目的地の学園があるらしい…。
俺たちは整備されている林の道を歩き続けてかれこれ20分位経っている…が、まだ着かない。
遠い…長い…。
「文人、疲れたか?」
「大丈夫。…涼太は?」
「俺もへーき!」
「まだ、学園…見えない?」
「うーん…あ、あれじゃないか?」
やっと着いたのか…
どんな所だろうかと顔を上げて、
驚いた…。
涼太が指を差したその先には、
城があった。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!