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恋するあの子は無表情。
…理事長


「じゃあ、また会いましょうね。文人。」

「…。」


出来れば遠慮願いたい。


俺達は理事長室に入室済みだ。
涼太はかなりおーどー君の扱いがうまかった…。話術のプロなみに。

あのおーどー君がたじろいぐほどだ。いっそ、師匠と呼んでやりたい。




「この学園の事は知ってるかな?」


俺達は理事長と向かいあって話をしている。おーどー君は理事長の隣だ。


「そりゃあ、もちろん!知ってます!」

「…パンフレット、見ました。」


あと、父さんからも聞かされた。

「俺は全然知らない。」


意外だな。甥っ子だから知ってて来てると思ったんだけど…。


「それじゃあ、説明しようか。」












「っという事だ。解ったか?沙夜。」

「マジかよ!まぁ、俺はホモじゃないけど、そういうのに偏見はねぇから!」

「それならいいんだ。」


…説明を聞いて解ったことをまとめると、


ここはホモ校

全寮制

男同士の恋愛可

親衛隊あり

学園のほとんどの役員は抱きたい、抱かれたいで決まる


という事らしい。

4つ目までは解るとしても、5つ目は無茶苦茶だと俺は思った。



というか、さっきから気になってたんだが…


「…理事長」

「何かな?笹本君?」

「…。」


歳も若く、整った顔を満面の笑みにして聞き返す理事長…だけど、


「…何か、近くないですk「そんな事はない。普通だよ。」…」


いや、近いだろ。



あ、涼太この野郎。ニヤニヤすんな。

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