恋するあの子は無表情。
…誤解です。
「笹本君!」
「…。」
どうしてこうなった…。
俺は、今副会長さんに迫られている。多分、俺が好きかもしれない…と 言ったのが原因だろう。
誤解されてる。ここが元々、ホモ校なのは父さんから聞かされた。俺はそう言うのに偏見はない。だから、転校も認めた。
偏見はない、だけど、それは他人がそういう恋愛をする場合であって、俺は決して男が好きな訳じゃない。普通に…女の子が好きだし、付き合ったこともあるし。同じ男を好きになる訳がない。
のに…
「説明して下さい。」
「…なんのことですk「わかってるよね?」…はい。」
やっぱり、副会長さん怖いなー
「……誤解です。」
「は?」
「…副会長さんのことは好きかもしれません。でも、それは憧れ的な意味で、決して恋愛感情じゃないので、安心して下さい。…俺は同性愛に偏見はないけど、女の子が好きなので。」
「…。」
ふぅ、今ので一生分ぐらい喋った。もうなにもしゃべりたくない。
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