恋するあの子は無表情。
第一印象。 副会長sid
「灰斗、お前転入生の案内しろ。」
唐突に何を言うかと思ったら、このバ会長はまた僕に、自分の仕事を押し付けてきた。
「嫌です。3人もいるんですよ。面倒なのはごめんです。」
「理事長からの命令だ。」
「貴方への命令でしょう?僕は関係ありません。」
「理事長命令を生徒会長命令としてお前に命令してるんだろ?」
「貴方って本当に救いようのないバ会長ですね。」
「んだと?俺様に逆らうのか?」
はぁ…面倒臭い。
何が面倒臭いって
この救いようのないバカの相手が面倒臭い。
「…解りましたよ。今回だけですよ。」
「ハッ、当然だ。」
校舎を出てしばらく歩いていると、門の方から2人歩いて来ているのが見えた。
一人は黒髪の整った顔立ちをしている。が、全く表情がピクリとも動かない。下手したら、まばたき出来ないんじゃないかというほどに。
もう一人は茶髪でいたって平凡な顔をしている。しかし、人懐っこい感じはする。名前は佐伯涼太。
もう一人の整った方に名前を聞こうとしたとき。
「…俺は、笹本あy「あぁーーーー!」…チッ」
何ごとだいったい。
というか、今、笹本ああぁ?くんは舌打ちしなかったか?表情からは読み取れないが機嫌が悪くなったらしい。
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