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03


チラリと渡す予定の紙を見る。“中忍選抜試験”の文字。これは、申込み用紙か


(さて、と)


上忍三人が里内にいるのは当然として、木ノ葉は驚くほどデカイ。そういった場合、探すのが結構大変…


「あ、いた」


でもなかった。アスマ上忍発見。甘味甘の前でいの達もいる。そうか、アスマ上忍はあの十班の担当上忍か


(なんかちょっと、な)


タン、とアスマ上忍の前に降りる。特に驚かない彼と対象に、いの、シカマルはかなりビクッとした。爆笑(因みにチョウジは食べる事に夢中)


「アスマ上忍、これを」


「おーおー。待ってたぜ」


同じ大きさの紙を三枚、アスマ上忍に渡す。煙草の煙に少しムッとなる


「期限は明日です」


「了解。お前らもう食うの止めろー、特にチョウジ。これ待ちでここで時間潰してただけだからな」


これ待ちって、何か私が悪いみたいだが。一応最初に来てやったんだぞ、失礼な髭男め


「ナマエ待ちって…アンタ何任されてんの?」


「これ」


「はぁ?お前アカデミーに返されたんじゃねぇのかよ」


「そだね」


「久しぶりだね、ナマエ」


「1ヶ月だもんね、チョウジ」


いのシカチョウ会話に手早く答える。慣れた口調。穏やかな安堵


「アンタね…結局何も言ってないわよ」


「いや、話すと長い」


(ていうか面倒くさい)


「はぁ…別にサボってる訳じゃないんでしょ?」


「そりゃね」


「じゃあ聞かないわよ。聞いてもアンタの考えなんか分からないんだから」


「はは」


いのは正しい。だって私達は違う。能力も、目標も、やり方も
(根底にあるのが例え同里の忍だとしても)


「いの達も大変だね。中忍選抜試験なんてさ」


「あ?何だそりゃ」


あれ。知らなかったパターン?期限が明日って事は明日が試験日じゃないんですかー、シカマルくん

「だってそれ、中忍選抜試験の申込み用紙」


アスマ上忍の持つ紙を指さす。いの、シカマル、チョウジは目を見開いた


「うそ…」


「マジかよ…めんどくせぇ」


「ングング」


喜びはないらしい。アスマ上忍が推薦してやった、と断言した時の三人の顔たるや情けないモノだった


「骨は拾ってあげない事もないよ」


私は笑ってその場を後にした





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