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「残り約2週間で中忍試験決勝が行われる。おそらくそこで大蛇丸も動いてくるじゃろう。そこで呪印が暴れだせば向こうの思うつぼじゃ。その為、今からサスケとナマエの封印を繋げ安定させる。そうすればどちらかが力を暴発させても、どちらかが抑えられよう」
「どっちも暴発したらどうなる」
「ナマエは相手が故意的にそうなるようにしてこん限りは扱えるように訓練されておった。そうなる可能性は極めて低い」
あぁ、そう言えばそんなことをしていたと言っていたな。ナマエの過去
「俺は時間がないんだ。さっさと始めてくれ」
「分かっておるよ」
(ホントに分かってんのかよ)
フッと笑った火影に俺は明らかにムッとした。カカシがそれをバツの悪そうな顔で見ていたが、大体言っちゃ悪いがこんな年寄りが火影だなんて言われてもありがたみも何もない。それに、だ
「そういう類いの術は封印式の準備がいるはずだ。場所を変えるのか?」
それだけで今日が終わるだろ。それに話を聞いてるだけでも相当な時間がかかりそうだ。俺には時間がねぇってのに
「いや、その心配はいらん」
一瞬だ。その言葉と共に地面が揺れた。浮き出てきたのは巨大な封印式
(準備してた…はずがない。くそ、何だってんだ)
「さて、準備はよいかの」
一向に微笑み続ける火影に更にムッとなる俺をカカシが見ているのが余計に苛立つ。無言のまま言われるがままに指定された位置に座る。それから直ぐに背中合わせで俺の左肩に自らの左肩を触れされたナマエ
(随分と冷たいな…)
俺は目を閉じる。苛々している原因はいきなり人が変わったような遠い目をしたナマエ。それにどんな形であれ俺が関わっているという事実。あいつらがそんなナマエをどう思うのかを考えている自分。そんな時間も余裕もないのに頭にちらつくお人好しどもの顔
(…本当に、何だってんだ)
火影が始めたそれの中で必然的に意識が遠退く途中で、俺は背中の、ナマエを感じていた
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