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story
baby baby baby
 わかるよ。
 
 ねぼけるとかさ、
 
 あるよな。
 
 誰にだって。
 
 でもさぁ、お前…











静かに過ごす平日の夜。


俺はソファにアグラをかいてバサッと新聞を広げている。

「やだ、ソウルパパみたい。」

 そういって 

「親父くさ〜」 

と笑っていたマカは今は俺の横でスヤスヤ眠っている。



「マカ、部屋で寝ろよ。風邪ひくぞ」



「…。」

  

 返事なし。

 完璧寝てるな。


「マ〜カ。風邪ひくってば!」

ちょっと声のトーンを大きく。

 起きるか?

「んう…。」

 お、起きた。

眠そうに目をクシクシこするマカに顔が緩んだ。

 まるで子供みたいだな。



「ベットで寝なさい。」


「ん…。はい。」



 寝ぼけてんだな。
 
 素直でよろしい。


いつもこうだったら、どんなに助かることか…。


「おやすみなさい。」



「!!」









 わかるよ。
 
 ねぼけるとかさ、
 
 あるよな。
 
 誰にだって。
 
 でもさぁ、お前…



「…お…おやすみ。」

 
 


 親父と間違えたのかもしんねぇけど…。
 


 こりゃよそで寝ぼけられちゃ、たまったもんじゃねぇな…。










end
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