青い春3
3
「いないな…そういうのは。できたら楽しいんだろうけど。」
また、取って付けた台詞と表情で返された。
いや、それよりもつまりは…
「枢木君はいないの?恋人。」
「え―――」
何で名前…
「知っているさ。
推薦で入学した中学時の剣道全国1なんだろ?
有名じゃないか。」
それは君も…――
「羨ましいよ。俺は体が弱いから君みたいな人。
きっとすごくモテるんだろうな。」
「そんなこと…」
「ああ、でもいくら俺が一方的に君の情報を知っていても、それでは意味がないか。きちんと自己紹介しないとな。」
笑顔でまくし立てられて、口を挟むヒマもない。
彼は彼のペースを作り上げながら、勝手に自己紹介を始めた。
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