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4。




夕食後、お皿を片付けながらリビングのソファで寛いでいる男に、そういえばと疑問をぶつける。



『そういえば、キミ何時の間に日本語を勉強したの?』
『――…あ?』



興味無さそうで、男は借りたばかりの本から顔すら上げない。
ここ数日でこの態度にも慣れたわたしはさして気にせず、そのまま続ける。



『だから、朝日本語喋ったじゃない』



文法とか意味とか、発音も英語とは違って理解しがたいものだという。
この男、発音はどう理解したのだろう。



『嗚呼、アレな。そこの映像…テレビだったか。字幕と発音でな』
『……テレビ、ねぇ』



それにしては凄い。
意味を追ってる合間に発語は終わってしまっているからある程度記憶力が無いと出来ないぞ。っていうか普通繰り返すことで反復して覚えるのに凄い。

異世界のヒト、日本語勉強中。



(嗚呼、そういや初めから“年下”、“態度デカい”ってのはどうなんだァ?)
(ッバレた!!)
















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あきゅろす。
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