3。 アクアラインから木更津JCTで富津館山道路で房総半島の先端まで直行で向かう。 山々が多く、先に進むにつれ緑が多い。自然が残っていて千葉が好きだ。 BGMはランダムで英語の曲に変わったり日本語だったり、懐かしい曲が掛かったり。 ナビの操作方法を説明しなくても解っているようで、地図を拡大したり縮小したりして日本地図になった時は最早ルートもへったくれもない。まぁ別に分岐する道じゃないからいいんだけど。 『なんか面白いモノでもあった?』 『この機械が面白い。現在地がこの位置なんだろう?時期の乱れが無ければあちらも通信手段が発達しただろうな』 『キミは器用だね。好きに弄っていいけどさ』 ドライブを楽しむというかナビを楽しんでいる男に苦笑する。 まぁわたしが楽しむためのドライブに付き合わせてしまっているのだから申し訳ないし退屈を紛らわせる事が出来ているようでよかった。 途中で道の駅などによって飲み物や果物を買ってみる。見かけによらず結構食べる男はしっかりお腹に納めていた。 お野菜が安い。帰りに野菜を買っていこう。 さて、これからどうするか。お昼は海鮮モノでいいとして、海岸でも出るか。別に水族館も行ってもいいが興味無さそうだしな…。兎に角目的はこの世界を見てもらうこと出し、一個一個は見ていくのは大変だ。取り敢えず、ごはんとかゆっくり出来ればいいよね。 一般道に降りて、市場と併設した食堂で海鮮丼を食べた。 市場ならではの具が盛りだくさんで、しかも見目良い外人さんを連れているとおばちゃんがオマケしてくれた。嬉し過ぎる。 日本以外あまり生ものを食べる文化が少ないらしいが、男は何でも平気なようだ。普通に食べているぞ。好き嫌いがなくて良い事だが、やっぱり戸惑いが少なく感じる。 冷静でいるのは大切だしな。うん、この落ち着きようが大人っぽく見せるのかもしれない。 地元の岩のりとひじきをお土産に貰って海岸沿いの道路を進む。 『この世界は社が多いな』 『え、ああ、一応八百万の神様を祀っているからね。けど、実際神様が沢山いると言う教えは合ってもほとんど無宗教なのよね』 『神、ねぇ…』 『あから様な溜息止めてよね。(やっぱり可愛くない!)』 無難なドライブはほぼ穏やかに終了したことをお知らせします。 あれ、あまりにも色気がなさ過ぎませんか…? だってそんなもの必要ないでしょ? [*前へ][次へ#] |