恋愛遊戯-02
「カカシ先生、勝負だってばよ!」
任務報告を済ませアカデミーを後にした俺を待ちぶせしていたらしいナルト。
「……ねぇナルト。その荷物、なに?」
ナルトの背中には大きな荷物。
勝負、ってのはどうせ修行を見ろって事だろう。
だけどその荷物はなんなのか。
「あぁ、コレ?コレは俺の武器だってば!」
「………武器?」
何が入っているのかはわからないが俺はそんな大きな武器とやらを使ったナルトの修行に付き合わなければならないのだろうか?
「そうだってば!で、勝負してくれんの?」
「いやいや、まずその勝負って何なのよ。どうせ修行でしょ?」
いつもなら素直に修行してくれって頼むくせに、やたらと勝負と連呼するナルトに何だか嫌な予感がする。
「修行じゃないってば。これは木の葉一の業師、はたけカカシと俺の未来をかけた"男と男の勝負"だってばよ!!」
仁王立ちしながら人差し指をビシっと俺に向けるナルトに、嫌な予感程当たるって本当なんだ……と泣きたくなった。
「………勝負って何すればいいの?」
「勝負してくれるってば!?」
「まだそうとは言ってないよ、とりあえずその"男と男の勝負"ってやつの内容を教えてよ。」
こればかりは、わかったよなんて二つ返事しちゃいけない気がする。
「内容、だってば?」
「そ。一体どんな勝負?」
このあと俺はそう聞いてしまった事を酷く後悔することとなる。
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