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episode1-05



「ニシシ、店長ってばダッセーの!」



不意に、レジスペースの後ろにある二つの扉のうちの一つが開かれる。



声の方へと視線を向ければ、帽子とエプロンを手にもった従業員。



木の葉マートはパンや弁当を手作りで提供していて、厨房はレジスペースの後ろに有り、仕切られた壁には弁当用とパン用の出入り口が両端に備え付けられている。



厨房の中から現れたのは、朝から夕方までパン担当として働き、夜は定時制高校に通っている、うずまきナルト(19)。



帽子とエプロンを脱いだところを見ると、もう上がるとこらしい。



「うるさいねぇ、見てたの?」



厨房と店内を仕切る壁は、厨房担当の従業員が店内の様子を把握できる様に一部分がガラスになっている。



「サクラちゃんに殴られるとこ、バッチリ見させてもらったってばよ!」



客からはレジ台で隠れていたが、真後ろの厨房からは丸見えだ。



「ほんと、なにもあんな本気で殴らなくてもねぇ。」



"そう思わない?"と同意を求めてみたものの、"そうだってばね"と返ってくるはずもなく。



「店長が悪ぃからだろ?自業自得だってば!」



フン!と腕を前でくみ"ざまーみろ"と言わんばかりの顔でナルトはカカシを見た。



「だいたい!いくらなんでも30過ぎたオッサンが女子高生に手ぇ出すのはどうかと思うってばよ!」



「オッサン…。」



自分でももう若くないと自覚はあるが、何しろこの歳になっても女に困った事がないため、まだまだイケると思ってたのも事実。


面と向かってオッサンと言われると悲しくなるのは当たり前で。



腐っても店長。部下に殴られ、オッサン呼ばわりされ、なんだか踏んだり蹴ったりなカカシだった。



(はぁ。今日、乙女座最下位なのかな…。)

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あきゅろす。
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