episode1
とある街の一角にオープンしたコンビニエンスストア。
"木の葉マート"は今日も賑やかです。
本日も晴天なり!
「いらっしゃいませー。」
自動ドアが開くと同時に響く声。
店内に入ってきたのは2人組の今どきの高校生。
一人は栗色の髪に化粧は控えめで上品な美人系。
もう一人は明るめの栗色の髪を緩く巻いていて化粧はバッチリ、大きな眼が特徴の可愛いい系。
2人はきゃっきゃっ、きゃっきゃっと話しながら店内の奥へと進んでいく。
レジに立つ春野サクラ(19)はそんな2人組を見ながら溜め息を吐く。
(いやな予感…。)
"何かが起きそう"と言うより、"何かが起きる"と言う方が適切だと思うものの
"何も起きてほしくない"とこれから起きるだろう出来事を自分の勘違いであります様に、と敢えて"予感"と言う言葉を使う。
だが、そんな予感ほど当たるもので。
ジュースを手に取りレジへと向かってくる2人組みを尋常な速さですり抜け自分の隣に立った男にサクラは"やっぱり"と思うしかなかった。
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