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けっきょく僕は-05







―どうしてカカシ先生は色んな人を抱くんだろう。



―どうして一人じゃダメなんだろう。







「俺、寂しがり屋みたい。」



先生はいつかそんな事を言っていた。



俺じゃその寂しさを埋めてあげる事はできなかった。



俺だけじゃなくて、先生と関係を持ってる全ての人が。



先生が未だに何人もの人と関係を持っているのがその証拠。






先生は寂しさでポッカリ開いた穴を埋めてくれる人を探しまわってるんだろうか?



だとしたら、埋められなかった俺はもうとっくに必要ないんじゃないか――?






いや、そもそもカカシ先生からしてみれば俺は最初から別に居ても居なくてもどっちでもよかったんだ。



都合がいいから突き放さないだけ。



"大勢いるうちの一人"



"居ても居なくても対して変わらない存在"



それが俺の欲しかったもの……?



そんなの、違うに決まってる。



俺は――



俺が欲しかったのは―――







「ナールト、電気もつけないで何してんの?」



声の方へと振り向けば、いつも通り窓際にしゃがみこんでいるカカシ。



―――あぁ、今日は会いに来てくれたんだってばね。

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