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嘘からでた誠-26







…どうかしてる。



オレが好きなのはサスケで、



オレが求めるのもサスケ。



なのに何故、オレの心の大部分をナルトが占めているんだろう。



ソレは、サスケでなければいけないのに。







何故、気づかない。



己が真実から目をそらし、見ないようにと蓋をしていることに。



怖い?今さら真実と向き合うのは……

















孤独という同じ環境で育った二人。



理由は違えど、お互いに理不尽な過去を背負いながら生きてきたナルトとサスケ。



だけど二人は相反していて、



過去に捕らわれず未来へ進むナルトと、



過去に捕らわれ過去のためにしか進めないサスケ。




同じ孤独を経験し、絶望を見てきたオレには不確かな未来を信じ、夢に向かってがむしゃらに突っ走るナルトは眩しすぎた。







その点、サスケ程ではないが、少しでも過去に捕らわれた事のあるオレは小さな身体で闇を背負うサスケを救いたかった。



側にいて、オマエは一人じゃないんだよ、そう教えてやりたかった。







だけど、背負う闇は想像以上に重く――



闇へと堕ちていくアイツを止めることなんて出来やしなかった。



いや、結局オレは救いたいだなんだと戯れ言を並べていただけで、実際アイツを救う気なんてなかったのかもしれない。



闇を抱えるアイツの姿に昔の自分を重ね、大丈夫だよ、と言いたかっただけなのかもしれない……











オレは、サスケが好きなんじゃ、ない、の、か?











「オレに何か用だった?」



わざわざ綱手様に報告を終える前に会いたかっただなんて、何か理由があるに違いない。



「……気づかねぇ?」



「…何が?」



「気配。……オレ以外の、気配とか、さ。」



何を言ってるんだ、此処にはオレとオマエ二人の気配しか………



――――――っ







先程までは確実に、ナルトとオレの気配だけだった。



だけどナルトがそう言った瞬間、己の存在を主張するかのような、はっきりとした気配がひとつ、加わった。







まさか……、この気配は………っ















「サ、スケ……?」







この気配が本当にサスケのものだとしたならば、オレは心底嬉しいはずなのに、なんでかな、凄く心がざわついて、どうしよう、ソレだけが頭の中を木霊する。

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あきゅろす。
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