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嘘からでた誠-18



「………で?何でオマエはその問いに"付き合ってる"なんて答えたんだ?あぁ?」



額に青筋たててピクピクと顔を引きつらせながらシカマルが怒鳴る。



「だ、だって…。そう言っておけば俺がもうカカシ先生の事好きじゃないって安心させられると思ったから……」



「そんなのあの人はとっくにそう思ってんじゃねーのかよ。オマエが何年も自分を偽ってたのはそのためだろーが。」



「そうかもしんねーけど、これで決定的にそう思わせられるってば。」



「……だからって俺を巻き込むなっつーの。」



「ご、ごめんってば……。」







"付き合ってる"って俺が答えた時、先生は傷ついた顔をしたような気がしたけどそれは多分、俺の願望が見せた幻影。



だって先生はサスケが好きなんだ。







――そう。
…でも浮かれてイチャイチャしたりしないでよ、目障りだから。
オマエは恋愛にうつつ抜かしてる場合じゃないってわかってる?
"サスケを俺の元へ連れ戻す"それがオマエのやらなきゃいけないことでしょ。







先生は冷たい眼差しでそう言った。



やっぱりカカシ先生は今でもサスケを思ってて、会いたくて。そんでもって俺はサスケを連れ戻すためだけの道具。



まぁ、自分から言い出した事だから仕方ないんだけどカカシ先生にとってそれだけの存在でしかないということは、サスケを連れ戻す事ができれば俺の存在価値はなくなる。



簡単に言えば"ようなし"って事だ。



"ようなし"になったら次は何のために生きればいいんだろう、なんて考えてみても思いつかないけど。



俺は、俺のためにサスケを連れ戻す。



カカシ先生のためじゃない、



カカシ先生への想いに終止符をうつために……、俺が前へ進むために連れ戻すんだ。

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あきゅろす。
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