嘘からでた誠-16
昨日、カカシ班に言い渡された任務は巻物の奪還。
難易度からすればCランクといったところ。
昔を真似るわけじゃないが"何でオレたちがこんな任務をしなきゃなんないんだ"そう思わずにはいられなかった。
今やナルト達も肩書きこそ下忍・中忍だが、実力は上忍と大差ないと言われる程。
こなしている任務も最近はAランクばかりだった。
じゃあ何故?
答えは考えるまでもなく"人手不足"だから。
そんなわけで、しばらく一緒に任務につく事もないだろうカカシ班の面々とナルトはお気楽に任務を遂行していた。
無事に巻物を奪い、里へ帰る前に少し休憩しようということになり、近くにあった河原へと移動した。
サイはスケッチブックを取り出し、サラサラと筆を滑らせている。
風景画を描いているのだろう。
サクラと言えば、今日は紫外線がキツいとやらでせっかくの良い天気なのに日陰に腰をおろしていた。
そんな二人をよそに、ナルトは一目散に川へと駆け出した。
走りながら器用に服を脱ぎ捨て、パンツ1枚になり川へと飛び込む。
服着なさいよ!とサクラのわめき声が聞こえるがナルトはおかまいなしに水を被る。
すると、てっきり木陰でいつもの愛読書でも目にしているのだろうと思っていたカカシがいつの間にか近くに腰を降ろしていた。
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