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嘘からでた誠-11



「今のは忘れてやるから気にすんな。」



俯いた俺の頭上から相変わらずめんどくさそうな声が落ちる。



恐る恐る、顔を上げれば本当に何も気にしていない様子のシカマル。



「ん…。で、さっきのどういう意味だってば?」



俺の恥ずかしい勘違いでシカマルの話しを聞いてなかった。



"忘れさせてやる"の意味を。







「これより、火影様からうずまきナルト。オマエに任務を与える。」



咳払いをしてそう言ったシカマル。



「……任務?」



「無期限の長期任務だ。」



無期限!?



「そんなの!無期限なんて無理だってば!俺はっ俺はサスケを連れ戻さなきゃなんねーんだ!そんな事してる場合じゃ……!」



確かに里を離れれば俺はもう嘘をつかなくていい。



離れれば忘れられるかもしれない。







だけど俺は先生に約束した。



「サスケを連れ戻す。」って。



約束を果たさなければ俺は結局、嘘つきだ。



「これは決定だ。」



「嫌だ!今から綱手のばぁちゃんトコ行ってくる。俺じゃなくて他の奴に行かせろって言ってくるってば!」



下忍の俺なんかより使える奴はいっぱいいるだろう。



「……補足だが。」



背を向け走り出した俺に構うことなくシカマルは任務内容を伝え続ける。



だから俺はやんねーってば!



「これは極秘の超S級任務…」



今までの俺なら"超S級"ってだけで食いついていた。だけど……



「任務内容は、オマエがずっと5代目に頼んでた事だ!」



ナルトの足がピタリと止まり、振り向けばシカマルは"受けるよな?"と視線を送っている。



「受ける!その任務受けるってば!やっぱオマエさいこーだってば!大好きだってばよー!!」



駆け寄って嬉しさのあまり飛びついた俺にシカマルは眉をひそめながらも嬉しそうに笑った。






先生?



嘘つきな俺、止めれそうだってばよ。


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