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嘘からでた誠-05



……ナルトは気づいてたの?



いつから?



最初っから?



いや、それはない。



だって俺は溢れんばかりのをアイツに囁いていたんだから。



バレないように、偽りの言葉を。











ナルトに告白された時は正直驚いた。



だってアイツはそんな素振り一度も見せた事がなかったから。



普通なら男に好かれるなんて嫌悪感を抱くだろう。



だけど俺もまた、アイツと同類。



だから、なのか。



好きでもないアイツの告白を、受け入れたのは。



好きでもないアイツと一緒に居たのは。







いや、違う。



俺はアイツを通して他のヤツを見てた。



気持ちを伝える前に俺の前から居なくなったサスケを。



絶対サスケを連れ戻す、と意気込んでいたナルトを利用してサスケの居ない寂しさを紛らわした。








好きだよ。



愛してる。



ずっと一緒。








全部、全部伝え損ねたサスケへの気持ち。



ナルトをサスケにすり替えていた行為。







……バレちゃった。



何が原因でナルトが俺の嘘に気づいたのかはわからないけど、バレちゃったなら仕方ない。



ナルトは言ってくれた。



"サスケを連れ戻してみせるってば!"



なら、いいじゃない。



偽りの関係が終わっただけ。



以前と同じ様に過ごしていれば、いつかナルトがサスケを連れ戻してくれる。



なのに何故……、



"嫌だ"なんて言ってしまったんだろう。






無意識に吐き出された真実も、嘘を重ね続けた者の前では意味をもたない。

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あきゅろす。
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