だから僕は-04
そらそうだ。
シカマルの言ってる事は正しい。
そんなの自分が一番よくわかってる。
それでも俺は――――
「カカシセンセーが…好きなんだってば。」
そう、俺は何度も止めようって思ったんだ。
こんなバカげた関係。
だけど。
例え身体だけだとしても先生は俺に会いに来てくれる。
俺を求めてくれるんだ。
だから俺は離れられない。
苦しいのに、
離れられないんだ。
「このままでいいのか?」
「このままじゃなきゃ、一緒にいられねーってば。」
俺が諦めてしまえば、一緒に居られない。
俺が気持ちをぶつけても、一緒に居られなくなる。
じゃあ、このまま気持ちを押し殺してこの関係を続けるしかない。
シカマルがはぁ…っと溜め息を吐いた。
(そりゃ、呆れるってばね。)
俺だってこんな自分に呆れる。
だけどどーしても、離れる事ができないんだ。
「お前が望んでた事はこんな関係か?」
「……。」
「身体だけの関係を一生続けるのがお前の望んだ結果か?」
「……。」
「…違うだろ?」
「じゃあ!どうすればいいんだよ!!俺が気持ちを押さえなきゃセンセーの側に居られねーんだよ!身体だけだとしても!俺はっ一緒に居られれば……!」
「それじゃあ、お前の気持ちは報われねぇ。そんなの片思いと一緒だ。いや、片思いの方がまだマシだ。違うか?」
感情的になった俺とは反対に冷静なシカマルの言葉に何も言い返せなくなる。
「ナルト。オマエ、火影になるんだろ?」
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