episode1-20
[ヤマトさーん、シカに何の用だってばぁ?]
ナルトに聞いてもいいんだろうか迷うテンゾウにカカシは首を縦に振る。
"ナルトでもいいから早く聞け"と言う事なんだろう。
今度こそ。と意気込んで口を開いたテンゾウだったが、またも受話器越しの相手の声に遮られてしまった。
[もー邪魔すんなってばよぉ〜。早くシカ返してってばねぇ〜。]
「……。」
それだけ言うとナルトはシカマルに電話を返したようで
[…すんません。で、何すか?]
テンゾウの耳に今度は気だるそうなシカマルの声が響く。
「えっと…、あのね。」
[シカー!早くぅー!もぉ待てないってば!]
[えっと、別に店がどうこうじゃないんすよね?また後でかけ直すんで。すんません。]
プツ…プープープープー
「……切れちゃいました。」
結局、真相を聞き出せないまま一方的に電話を切られたテンゾウは苦笑いした。
嫌味の一つでも言われるだろうと身構えていたテンゾウだが、隣には何故か放心状態のカカシ。
どうしたもんか、とテンゾウはカカシの様子を伺いながら声をかける。
「……先輩?」
「………。」
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