episode1-17
「テンゾウ、どう思う?」
いきつけの居酒屋に後輩であり木の葉マート副店長のテンゾウを呼び出したカカシは先程のシカマルとナルトのやり取りを話した後に意見を求めた。
「先輩、今はヤマトです。」
テンゾウは尊敬するカカシが木の葉マートの店長を任されると聞き、それなら自分を副店長に、と5代目社長に申し出た。
以前任されていた仕事は他社に潜り込み機密情報を持ち帰る、いわゆる"企業スパイ"
スパイという役柄のため素性を公にするわけにはいかない。そのため本名はごく一部の者にしか知られておらず、今回もまた念のために"ヤマト"と言う偽名を使っていた。
「あぁ、そうだったね。で、どう思う?」
「……"今すぐに"なんて言うから店にトラブルでも起きたのかと急いできたのに、そんな事ですか。」
やっとの思いで取れた休暇。
一日中家でのんびり過ごしていた所をこんな事で呼び出されたのかと思うと溜め息しかでない。
「こんな事!?これは大問題だよ!?ナルトがシカマルとそういう仲かも知れないんだよ!?っていうか、テンゾウはどう思うの!?」
だからヤマトですって、と突っ込むことすら面倒なテンゾウは目の前に運ばれたビールをグイッと呑みほした。
「まぁ、そういう事なんでしょうね。」
「そういう事って!?ヤっちゃってるって言いたいの!?」
意見を求められたから素直に自分の思った通りに答えたのに逆ギレするカカシをとてつもなくめんどくさいとテンゾウは思った。
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