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episode1-16



一人になった事務所で、カカシは灰皿にタバコをもみ消しながらため息をつく。



一気にどっと疲れが襲ってきたようで、思わずテーブルに突っ伏した。



ナルトとシカマルがカカシの様子を変に思うのは仕方ない。



今の今まで、カカシはありえないくらい動揺していたのだから。



飄々としていて、なに考えてるかわからない。と言われているカカシが顔に出てしまい、声がどもってしまう程の動揺を。



(まさかナルトとシカマルがね……。)



勘違いであってほしいと切に願うが先程の更衣室での二人のやり取りを思いだすと勘違いなんかではないと裏付けられる。



頭の中は先程の二人の会話。



カカシはおもむろにポケットから携帯を取り出し発信ボタンを押した。



プルルル………



中々電話に出ない相手にイライラが募る。



(あー、もう!)



止むことのない呼び出し音にイラつきながら電話を切ろうと耳から携帯を離したその時、電話口から"はい"と声が聞こえた。



慌てて携帯を耳に戻す。



「もしもし!?」



「お疲れ様です、カカシ先輩。」



電話の向こうの穏やかな後輩の声。



「オマエいま何してんの?」



「いま、ですか?家にいますけど…。」



「要するに、暇なんだね!?」



「え。あぁ…まぁ、そうですね…。」



「じゃあ今からいつもの店に来て!わかった?今すぐだからね!!」



そう早口でまくし立て、一方的に電話を切ったカカシは急いで帰り支度を済まし事務所を出た。



「あれ?店長、何処行くんです?」



「あぁ、ちょっと急な呼び出しでね。何かあったら連絡くれればいいから後頼んだよ。」



そう言ったカカシはサクラの返事を聞く間もなく店を出て行ってしまった。

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あきゅろす。
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