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episode1-15



一方、シカマルの父も木の葉カンパニーの社員であり、会社が立ち上げた調剤薬局の経営を任されている。



後に跡を継ぐ事になるだろうシカマルは薬剤師の資格を得るため大学に通っているのだが、大学と家が遠すぎるため一人暮らしを始めた。



「シカマルはナルトの家には行かないの?」



カカシが何故こんな事を聞いてくるのかわからないが、口を閉ざす理由もない。



「たまに行きますけど、ナルトは俺んちがいいそうで結局俺んちばっかりっすね。」



カカシの顔が強張った気がしたが



「俺も今度シカマルんち行っていい?」



そう言ったカカシの顔はいつも通り飄々としていたのでシカマルは気のせいか、と深く考えなかった。



「いいっすよ。けど何もないっすよ?」



「いいの、いいの。酒でも持ってくからさ。」



「いや、俺未成年……」



「タバコ吸ってる奴がなーに言ってんの!呑めるんでしょ?」



「まぁ、それなりに。」



「じゃ、今度一緒に呑もーね。」



「はぁ……。あ、俺そろそろ。」



シカマルは灰皿に短くなったタバコを押し付け、エプロンと帽子を身に付けて事務所を後にした。



今まであんなに絡んできた事なかった店長がいきなり今度家に来たいだなんて、"めんどくせー"と心の中で呟きながら。

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