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けっきょく僕は-07



「ナルト?どーしたの?」



何も答えず先生をジッと見つめたままのナルトをカカシは不思議そうに覗きこむ。



「ねぇ、カカシセンセー。」



「ん、なに?」



「俺は先生の何番目?」



突然の問いかけに先生は目を見開いたがすぐにめんどくさそうな顔をした。



そんな事を聞く事さえ、許されないんだ。



そーゆーの"重い"って言うんだっけ?



今まで我が儘とか一切言わなかった俺がそんな事言ったから驚いてるってば?



「急にどーしたの?ナルトらしくないね。」



"俺らしくない"?



じゃあ"俺らしい"ってどんなの?



我が儘を言わない、ただ言われるままに身体を差し出せば"俺らしい"の?



そんなただの人形みたいなのが俺?



先生は更にめんどくさそうに大きく溜め息を吐き



「何番目なんて決められないよ。ナルトに順位をつけるなんてそんな事できるわけないじゃない。」



センセー、それってさ。



俺は順位をつける価値もないって事だろ?



いくらバカな俺でもそのくらいわかるってば。



せめて今だけでも、2番目って言ってくれれば俺も救われるのに。



いつもみたいに偽りの言葉で、この瞬間だけでも勘違いさせてくれればいいのに。







―――だけどそう言った先生の顔は、勘違いするほど優しかったから



けっきょくは。









人形へと成り下がる。







だから僕は









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