月明かり-05 ナルトは最近俺が眠りについた後、こうやってボーっと外を眺める様になった。 少しだけ見える表情はどこか悲しそうで、ただじっと暗闇を照らし続ける月を見ていて。 ―ナルト… お前は何を見てる? 誰を想ってる? わかってる、わかってるんだ。 俺はもういい歳で、これからどんどん衰えていく。 いくら頑張って修行しようが老いには勝てないからね。 だけどお前は違うでしょ? まだ16歳で、希望もあって火影っていう大きな夢もある。 それに、ガイがいうところの"青春真っ最中"ってやつでしょ? 俺みたいなオッサンより良い人見つけても仕方ないよね。 わかってる、わかってるんだよ…。 [←][→] |