月明かり-04 その日からも俺は幸せだった。 以前と変わらない日常も お前が隣にいるだけで、毎日が特別。 一緒に任務をこなし、 一緒に家に帰る。 一緒にご飯を食べて、 一緒にお風呂入って、 ひとつになって眠る。 独りで眠る事なんて当たり前だった筈なのに、今は独りで眠るのが寂しくて仕方がない。 ―こうなったのは、お前の所為だよ。 なんて責めながらも、そんな自分の変化にも幸せに感じる。 お前の為に生きる一日一日が、幸せで仕方ないんだよ。 だけど…… お前は違うの? 月明かりに重なる後ろ姿に、心の中で問いかける。 [←][→] |