シャッター
「特別だからな。落とすなよ?」


「やった、ありがとうタケ!」


以前から気になっていた彼のカメラ。
頬杖をついたまま反対の手でカメラのストラップを首にかけられた。

フィルターを覗くといつもとは違う世界が広がっている。



時間も忘れてカメラに夢中になっていると
ソファに彼を見つける。

タオルケットに包まって規則正しく息が聞こえる。
西日が射す彼の寝顔はいつもよりキレイに見えた。


『カシャッ』


気づくとシャッターを押していた。
自分でもビックリしてカメラを見つめていると、彼の長い手が伸びてきた。

「名前、」

「あ、ごめん。起こしちゃった?」

「それより、今撮った?」

「えへへへ。」


私は笑いながら彼の横に腰を下ろす。


後で写真にしてもらおう。

その前に、一緒にお昼寝かな?





-ao-
短いけどこういうのが好きです。










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あきゅろす。
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