名前 side 響さんという若い男の人は私に居場所をあたえてくれました。 なぜか私は強くここに居たいと思ってしまった。 それはきっと、何かが私を引き付けている、そう言うと大げさかもしれない。 そんな気がした 驚いたのはあの時の男の人がこの店の人だったということ。 思わず飛び出して、何も言えなかったし 何だか気まずかった。その人も私がここに居る事に驚いているようだった。 オシャレなカフェには 響さんをはじめ4人の男の人が働いていた。 さっきからくるくる回ったりしているのが店長代理と言っていた響さん。ダンスをしたり その度にお客さんは喜んでいるみたいです。 眼鏡をかけてちょこっと怖そうな未琴さん。琴を弾いて琴占いができるそうです。まだ、ちょっと近づけません。 やさしく声を掛けてくれる楽さん。 響さんとはちがって優しく気遣ってくれました。なかよくなれそうな気がします。 そしてサーディンさん。このお店のお菓子をつくるパティシェというお仕事をしているそうです。 お店に来るお客さんは 女の人が多くみんな綺麗な格好をしています。たまに男の人も居るみたい。 私はただ見ているだけしか出来なかったけど 甘い匂いが心地いい場所です。 もし響さんのあの言葉・・・ 『居たいだけ、いればいい』 その言葉が本当なら、 そんなコトを思っていました。 2008.05.31 UP 連載『ひとりはみんなの為に』 006 カフェ・レーヴ・コティニュエ お戻りはブラウザバックでお願いします |