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それが恋、それが愛
17

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「あー!…今日は疲れた…」



そう言って、1人屋上に来た俺は、タンクの上に寝転がった。

俺の心はズタズタだ…。

今日は、朝の上履きの件から始まって、いくつかの嫌がらせにあった。

教科書がゴミ箱に捨ててあったり、廊下を歩いてたら足をかけられたり、と完全ないじめを受けていた。

特に、ノートに、椎名くんに近づくな、と書かれていたのはさすがに堪えた…。

だから、俺が近づいてるんじゃないって…。

なんでわかってくれないんだ。

それよりも、やっぱり俺に嫌がらせをしてるのは女の子たちのようで、その件については、クラスの男子が教えてくれた。

ちなみに、…その女の子たちは1組らしい。

あいつのクラスじゃねーか…。



「……はぁ、やっぱ入る高校間違ったかな…」


また、そんなことは思いながらうつ伏せになっていた俺は床に影が出来たのに気づいた。

その瞬間、水が勢いよく俺の全身にかかった。
振り向いたときだったからばっちり顔にもかかる。



「……つっめた…」


そう呟いて起き上がった俺の横で、バケツが転がっていた。
下からは女の子たちの笑い声が聞こえ、俺はなんとなく状況を理解していた。



「……普通、タンクの上まで登ってくるかな…しかも、バケツに水って…ははっ」


そう笑って、濡れた服を絞っていた俺は泣きたい気持ちをぐっと押さえていた。


「……泣くもんか」


そう言って俺は保健室に行こうと立ち上がった。



「……あ、」


タンクの上にはあいつがいた。

さいあく…。




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あきゅろす。
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