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それが恋、それが愛



「歩、そんな顔しないで…」


そう言って、俺の隣に腰を下ろした透真は俺の頭を優しく撫でた。


「……透真?」

「ごめんね、少し、取り乱しちゃった」

「………」

「大丈夫、もう聞かないから…



よし、下に降りて、ご飯食べに行こ!ね」


いつもの透真に戻ったことに安堵しながら、俺は透真と一緒にご飯を食べに、キッチンへ降りて行った。


…やっぱ、明るい透真が俺は好きだ。




****



透真side


「…スー………スー」


規則正しい寝息をたてながら寝ている歩を、僕はベッドの側からずっと眺めていた。


「……僕のとこからいなくなっちゃダメだよ…」


寝ている歩にそう言って、僕は軽く口付けをする。

そして、首のとこにも僕のものだという赤い印をつけておいた。



「…歩がいけないんだよ、僕以外の男と付き合ったりするから…」


歩の携帯を見ながらそう呟く俺は、酷く歪んだ顔をしているだろう…。
自分でもわかってはいるけど、この気持ちだけは止められない…。

携帯の画面に表示されてるのは、『椎名カイリ』と登録されてる電話帳。

この人物だけグループわけがしてあった…。


それを見たとき僕は気がおかしくなりそうだった…。


……歩は僕だけのもの。


ずっと守り続けてきたのに…。


だから…

わからせてあげるんだ。


歩には僕だけが必要だってことを…。



「……待っててね、歩…」


そう言って今度は瞼にキスをした。



―フォルダ名は『彼氏』―


…そんなの絶対、


認めない。



透真side終わり




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あきゅろす。
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