それが恋、それが愛 11 **** 「4組がんばぁれぇー!!」 今日の体育の授業は男子はバスケ、女子はバレーをするらしく半分で区切られた体育館で試合をしていた。 俺は今は応援側だ。 1組対4組でやってるバスケは結構白熱してて、俺の応援にも力が入る。 遥くんも出ているため、しっかり応援をしていた。 「「キャーー!!椎名くん頑張ってぇー!!」」 「…………」 「キャーーーー、椎名く「遥くん頑張れぇー!!」 女の子から椎名の応援を聞いた俺は負けじと遥くんを応援した。 女の子たちは、あいつが出ている試合のときだけバレーを放棄してあいつを応援している。 ほぼ全員の女の子が放棄するため、先生も何も言えないでいた。 そんなことよりも、女の子に人気で、尚且つ、バスケが上手いあいつがやっぱりムカつく。 なんだよあの不機嫌オーラは…。 女の子、気づけ。 バスケをやってるあいつは、めちゃくちゃ点は入れてるが、顔が超不機嫌で、それに女の子が気づかないのが不思議でたまらない。 それよりも、あいつが点は入れるたび、女の子たちの声援が奇声に変わっていた。 うるさい…。 応援をしている俺でも女の子たちの奇声は耳に響くもので、案の定、バスケをしていた1組の男子が怒って応援側にボールを投げてきた。 女の子たちは驚いて避けて誰も怪我はなかったけど、それに怒った女の子が投げられたボールを勢いよく投げ返してきた。 あれ当たったら痛そうだな。 そんなことを考えていた俺の頭に そのボールが 当たった。 え、なんで、俺? そう不思議に思いながら、俺は気を失った。 [*前へ][次へ#] |